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沖縄旅行 最終日です。
石垣島から竹富島に渡り、また石垣島に戻って、直行便で羽田へ。
帰宅は夜遅くになる予定なので、多分、今夜もブログはアップできないと思います。
そこで、お話をもう一つ。


『神の落とし物』

 それは、私がまだサラリーマンだった頃。
 呑み過ぎて終電で眠り込んでしまい、気がつくと「東鷲宮」という駅だった。
 そこがどれほど地元の大宮まで遠い距離にあるのか、さっぱり分からなかったため、とりあえず、歩いて帰ろうと、冬の寒い真夜中、一人、寂しく暗い道のりをとぼとぼと家路についた。
 酔っぱらった勢いとはいえ、今から思うと、これはやはり、かなりの暴挙だった。
 勿論、歩き始めてものの3時間もしないうちに、もう後悔を噛み締めていたのだが、何事も初志貫徹を旨として生きるのが男である。このときは、結局、8時間かけて、やっと、家に辿りついたのだった。

 さて、この長旅の途中、世もしらじらと白み始めた頃。あれは確か、漸く大宮の隣町にある、宮原駅にまで辿りついたときのことだった。
 急に下腹が差し込んできて、慌てて駅のトイレにかけこんだのだが・・・そこで見たものは!

 なんと、太さが大人の二の腕ほどもある、この世のものとは思えぬ物体が、長々と便器の中で横たわっていたのである!

 最初、それが何であるか、さっぱり分からなかった。
 太さもさることながら、50センチ以上もの長さがあったからだ。
 暫し、下腹の痛みも忘れてじぃっと見入ってしまったのだが・・・全くもって、それは人糞以外の何物でもなく、しかも、途切れることなくひり出された「見事なまでの一本!」なのであった。
 所々に未消化のコーンが認められたが、不思議なことに全く臭いがない。

 なぜ、こんなものが、ここに、こんなにも静かに横たわっているか?
 いや、それよりも、一体、誰がこんな凄まじいものを出したのか?

 その横に落とされた自分のそれは、あまりにも小さく儚く、水音とともにあっという間に視界から消え去っていった。
 だが、神の落とし物は、何事も無かったかのように、あくまでも静かに、でーんとそこに鎮座しており、激流に洗われながらも、形一つ変えずにいたのである。

 あぁ、私は小さい人間であることよ・・・
 激しい衝撃の嵐の中、徐々、悟りの境地が開かれていったのであった。

(完)

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